2018年8月号
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MPDの本棚

リーダーシップの本質は対話 MPD修了生による注目の新刊

月刊事業構想 編集部

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――事業の概要をお聞かせください。

もともと地域活性をテーマに、人材開発系の企業で仕事をしてきました。大学院では修士課程から一貫して対話(dialogue)の研究と実践に携わっています。事業を興して直後は地方自治体からの依頼が多かったですが、ここ2年ほどは大手企業を顧客として事業を進めています。

――「対話」を用いてどのような事業を展開されているのですか。

対話を通じて新しい知識や事業を創る手助けです。例えば、情報通信系企業とは人のクリエイティビティを上げる研究、コンサルティング会社とは理念浸透をどう促すかの実装、大手小売業企業とはデベロッパと小売店との連携を進めています。

ここ数年、組織論でも「バイオミミクリー」(生物模倣)やティール組織など、自然から学ぼうとする潮流が興っています。ある種の複雑性が高く変化が激しい社会状況の下で、機械論から有機体論へとアプローチが移っている気がします。有機体として環境に適応するには、環境からの情報を得て、自組織内でのやり取りが欠かせません。それこそが「対話」なのです。

その分かりやすい応用が、人材育成と組織開発です。リーダーシップに置き換えれば、それは即ち、「すぐに決めない」ことです。タスク量が増え、業務時間が短縮される慌ただしい日常の中で、部下や組織を「一面的に見て判断」せず、時間のかかる人と組織の変化を「落ち着いて見守る」ことが重要なのです。そしてそれには、リーダー自身が「ぶれない軸」を持つ必要があるでしょう。

――着想のヒントは何でしょうか。

森や里山など自然に多くを学びました。その要素を街に持ち込めばクリエイティビティの質が上がると考えました。プレッシャーから開放され柔軟性のある状態で、人の本来持っている身体知や直感をうまく活用すれば、判断の質も上がります。

脳はバイアスがかかり誤った認知も多いものです。また多くのビジネスパーソンは、外界に条件反射しがちで、分析は得意でも直感と結びつけるのを苦手とされています。

脳での判断と身体的直感とを往き来し、「おかしいな」と疑う違和感を大事にし、決断できる瞬発力を養っていただきたい。今後も対話の実践を通じてそれを伝えたいです。

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