2018年3月号
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MPDの本棚

人の未来に寄り添う先端技術とは?

月刊事業構想 編集部

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渡邊  「日本語版まえがき」でも触れましたが、著者はエージェントを「執事」と表現しています。執事は主人の身の回りの雑務など主人が直接やるまでもないことを何でもこなしてくれます。こうしたAIのあり方は、スマートスピーカーなどの新潮流をどう設計したらよいかを考える有用な知見を与えてくれます。

人の興味が高く即時必要な情報には、今まで通り、密でリアルタイムの検索ツール機能を使えばよいのです。他方、「先々あったら助かる情報」については、依頼しておき、ある時に検索結果を返すエージェント機能に任せるのです。本書では、こうした執事のようなAIのあり方をさまざまな観点から考察してはいますが、著者本人が開発していないところが少し残念なところです。また、これらの設計は先端で過渡期にありますから都度販売される製品を体感することが大事だと思います。『SF映画で学ぶインターフェイス・デザイン』(日本語訳は、丸善出版から2014年に刊行)などの著作をはじめ、幅広い経験から導き出したと思われる事例は示唆を与えるでしょう。

ーーー本書の示唆から、情報と人の将来はどう変わるとお考えでしょうか。

渡邊 例えばパソコンでも、事務作業を除いては、ツール的な設計が求められなくなっている可能性があります。AIがユーザーに候補を提示して判断を仰ぎ、実質的な作業・調整を担う設計が主流になるのではないでしょうか。

ーーー目的外の偶然性・意外性が損なわれる懸念はないでしょうか。

渡邊 情報の反復は速くなり、インタラクション・コストが低減しますので、精度の良い偶然的な情報との出会いを生み出せている可能性はあります。

ーーーAIの意思決定を人はどれほど判断材料にするでしょうか。

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