仮想通貨の行方は? お金の価値が揺らぐ時代の新ビジネス

仮想通貨が盛り上がり、フィンテックが注目を集める時代、「お金」はどう変わっていくのか。近著で「お金」の進化の行方を描いた山口揚平氏に、仮想通貨やブロックチェーンのインパクトや、お金の価値が揺らぐ時代の新ビジネス、企業や個人に求められる戦略、取り組みを聞いた。

山口 揚平(事業家・思想家、ブルー・マーリン・パートナーズ 代表取締役)

ーーー最近、ビットコインが急騰するなど仮想通貨が話題になっています。

山口 私は仮想通貨ではなく「無国籍通貨」と呼んでいますが、今後、ビットコインは凋落すると見ています。

まず、ビットコイン全体の40%を所有しているのはわずか1000人で、残りの60%を何千万人かで奪い合う構図になっています(1)。その希少性から値上がりしていますが、価格が上がり切ったところで、40%を所有する1000人は売り始めるでしょう。ビットコインは「バブルそのもの」の状態にあると言えます。

(1)Olga Khari「f The Bitcoin Whales: 1,000 People Who Own 40 Percent of the Market」Bloomberg, 2017年12月8日

 

そもそも、お金の価値は「汎用(利用シーンの多さ)×信用(利用者の数)」で決まります。

「汎用」について考えると、今のところ、ビットコインの使い道は「投機」以外にありません。小売りや飲食店で使える他の決済手段がある中で、ビットコインは汎用性の競争に勝てるのかどうか。また、今後、ビットコインだけではなく、他の無国籍通貨も増えて、その中での競争も激化していくでしょう。

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