広告は社会を映す鏡 経営のための創造力、クリエイティブとは
経営と新規事業への取り組みには、経済価値と社会価値の両輪が必要だ。それらの価値を広く理解してもらうための「コミュニケーション」の重要性を、日本アドバタイザーズ協会理事長を務める、味の素の伊藤雅俊会長に聞いた。
聞き手・田中里沙 事業構想大学院大学学長/宣伝会議取締役

味の素 代表取締役会長、日本アドバタイザーズ協会 理事長 伊藤 雅俊 氏
人間の知恵が深まる、時代の兆し
――グローバル企業を率いる立場から、企業を取り巻く環境において、特に気になる点は何でしょうか。
伊藤 広告事業は市場経済と密接に連動しており、そういう意味では経済が伸びれば企業の広告費も伸びるということですが、ここのところ、少し良い方向に変化している状況であると思っています。2012年、13年、14年に、104%、101%、103%と日本の広告費が伸長し、2015年は100.3%という数字でした。円高傾向で、今年9月の中間決算は減益の会社も多く、懸念もありましたが、前半の広告費の伸びは101.7パーセントとしっかりしていました。後半も予想では102%強、安定した傾向が見えていますので、心強い印象です。急激な円安でこの半年に業績を伸ばした企業も目立ち、安定感がでてきました。
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