格差の時代、「夜の経済」はどう変わるのか 居酒屋の新たな可能性

居酒屋は、社会を映す鏡であり、社会の変化を反映する。居酒屋めぐりのフィールドワークを続け、「居酒屋」から格差社会を考察してきた社会学者、早稲田大学・橋本健二教授が、大衆酒場の新たな可能性を語る。

――居酒屋の市場動向について、どう見ていますか。

橋本 所得格差の拡大とともに、居酒屋に通える層は薄くなり、現在、居酒屋のマーケットは、ピーク時の7割以下にまで減っています。

客層にも変化が見られます。かつて大衆酒場に集まっていたのは、労働者や年金生活者などでした。近年は、昔ならスナックや小料理屋に行っていた人たちが、安い居酒屋を利用するようになりました。サラリーマンやワーキングウーマンが大衆酒場に集まっています。

マーケットは二極化しており、高級店も賑わっています。そうした居酒屋の趨勢から、格差社会の動向が見てとれます。

橋本 健二(早稲田大学人間科学学術院 教授)

――近年、低価格帯のマーケットに、いろんな業種が参入しています。

橋本 ファミレス、牛丼屋、コンビニなどが提供する「ちょい飲み」は、所得が減少する中で生まれた新しいニーズに応えており、それらが既存の居酒屋マーケットを奪っているのは確かでしょう。

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