まちの「磁力」を高める発信力 表参道ヒルズ10周年の指針

今年2月に開業10周年をむかえた表参道ヒルズ。3月を中心に全体の4割を超える店舗がリニューアルする。時代の一歩先を行く表参道ヒルズの魅力とは。

表参道ヒルズは今年2月に10周年を迎えた Photo by OMOTESANDO HILLS

表参道ヒルズは、同潤会青山アパートの再開発事業として2006年にオープンした商業・住宅の複合施設である。その地には、かつて1923年の関東大震災の復興事業として建てられた同潤会青山アパートがあった。鉄筋コンクリートの住宅として当時の最先端を誇っていたが、築80年近くとなり老朽化が激しく、安藤忠雄の設計によって現在の建物に生まれ変わった。

建物は、表参道のけやき並木の高さにあわせて低く抑えられており、その分、地下にすり鉢のようにゆるやかなスロープで降りていく構造となっている。

「表参道は原宿から青山にむかって、なだらかな登り坂になっていますが、建物のスロープもその坂の勾配にあわせています。ベビーカーでお越しのお客様もゆっくり買い物を楽しまれています」と三代目館長の廣田智久氏。廣田館長は森ビルに就職して2年目にラフォーレ原宿の担当となり、六本木ヒルズの開業準備などを経て表参道ヒルズの総責任者である館長に就任した。

廣田 智久(表参道ヒルズ 館長) Photo by OMOTESANDO HILLS

常に旬なものを発信

「ラフォーレ原宿は1978年にオープンしましたが、お客様は10代、20代の若い層が中心です。青山はコム・デ・ギャルソンの路面店に代表されるような大人向けのファッションの街ですが、かつては、それぞれが、点として存在していました。その中間地点に、ラグジュアリー層をターゲットにする表参道ヒルズが開業したことによって、ファッションの街としてエリアが面的に広がったように思います。同時に、街全体としても懐が深くなってきたように思います」

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