タクシーは成長産業、「縮小市場」を変えたイノベーション

1928年に創業した、都内最大手のタクシー会社・日本交通が、次々と新サービスを打ち出している。その原動力となっているのが、グループ会社・JapanTaxiの強化。「IT×交通」でイノベーションを目指す。

日本交通は、「ケアタクシー」や「キッズタクシー」など、新カテゴリーのサービスにも力を入れている

100年を超える歴史を持つタクシー業界。1991年に2.2兆円あったタクシー市場は、いまや1.5兆円規模になっている。縮小するタクシー市場において、成長の余地はどこにあるのか。

マーケットの開拓に向けて、日本交通が掲げるコンセプトは、「タクシーを拾う時代から選ぶ時代へ」。そのためのツールの一つが、タクシー配車アプリだ。スマホのアプリで乗車場所を指定するだけで、タクシーを簡単に呼ぶことができる。

アプリで潜在需要を掘り起こす

日本交通は、1970年生まれの若きリーダー・川鍋一朗社長(現・会長)の下、2011年1月に自社のタクシーを配車するアプリ『日本交通タクシー配車』を発表。同年12月には、他のタクシー会社にも対応した『全国タクシー配車』をリリースした。

濱 暢宏 日本交通 事業開発部長 兼 無線センターセンター長

両アプリの累計ダウンロード数は、180万超。『全国タクシー配車』に登録するタクシー会社は約600社、登録タクシー数は約2万5000台にのぼる。日本のタクシー会社は6500社、タクシーは約24万台であり、業界全体の約10%が『全国タクシー配車』に登録していることになる。

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