スピーチは「声に出してつくる」 5分で、心に響く「原稿」を作成

いきなりパソコンで、スピーチ原稿やプレゼン資料をつくり始めるのは逆効果。まずは、頭の中に漠然とある「話したいこと」を「声」を使って整理する。たった5分の作業で、自分らしい言葉で伝わるスピーチ内容をまとめることができる。

スピーチプレゼンで聞き手に伝わる話の基本的な構成は、「3つにまとめる」ことです。最初に一番伝えたい「メインメッセージ」を語り、次に、その要点を「3つのキーワード」で伝え、最後にまた「メインメッセージ」を繰り返す。こうすると、伝えたいことが明確に伝わります。

それでは実際、このようにまとめるには、どうすればいいでしょうか。スピーチ原稿やプレゼン資料をつくる際、パソコンの前に座りながら、なかなか進まないという経験をしたことがある人は多いと思います。

その原因は、頭の中にたくさんある「話したいこと」を整理できていないからです。パソコンで作業していると、書き足したり削除したりと、いつまでも修正ができてしまいます。「ああでもない、こうでもない」とやっているうちに、頭の中が混乱してしまうのです。

そこでお薦めなのが、パソコンに向かう前に、まず「声」に出してスピーチの内容をまとめる方法です(図1参照)。

「自分らしい言葉」を発見

用意するのは、A4サイズの小さなホワイトボードまたは白い紙、太いペン、タイマーです。

まず1分以内で、頭の中の「話したいこと」を「3つのキーワード」で表し、紙やホワイトボードに書き出します。太いペンを使うのは、書き出すキーワードを短く簡潔にするためです。

次に、その「3つのキーワード」について、それぞれ1分以内で実際に声に出して話します。全部話し終えると、「つまりは、これが言いたかった」と、まとめの一言が自然と出てきます。実はそれこそが「メインメッセージ」なのです。

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