女性イノベーター、未踏を行く 社会の変革に挑む4人のビジョン
世界中の起業家が集い、学び合う国際イベント「EOユニバーシティ」で、社会の変革に挑む4人の女性たちの講演が行われた。それぞれが自身の挑戦とビジョンを語り、満員の聴衆を魅了した。
一期一会の出会いが、起業家に成長をもたらす----。起業家の国際イベント「EOユニバーシティ」が、9月30日~10月4日の5日間、「一期一会」をテーマに大阪で行われた。「EO」とは、「Entrepreneurs' Organization(起業家機構)」の略であり、年商100万ドル(約1億円)を超える起業家の団体だ。現在、48ヵ国に150の支部を持ち、1万人以上のメンバーが在籍している。
「EOユニバーシティ」は、年2回、EO支部がある都市で開催されるイベントで、世界中から約400人もの起業家が集う。期間中、最新の経営トレンドから人生哲学まで、幅広いテーマで講演やディスカッションが行われる。それが「ユニバーシティ(総合大学)」と名付けられているのは、起業家が出会い、学び合う場だからだ。
今回の大阪大会でも、竹中平蔵氏や安藤忠雄氏など、数々の著名人が登壇。セッションの一つとして、社会の変革に挑む4人の女性たちのシンポジウムが行われた。
悲観は感情で、楽観は意志
登壇したのは、石黒不二代氏(ネットイヤーグループ代表取締役社長兼CEO)、白木夏子氏(HASUNA代表取締役)、土井香苗氏(ヒューマン・ライツ・ウォッチ日本代表)、小林りん氏(インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢(ISAK)代表理事)の4人。ビジネスから人権保護、教育まで、分野は異なるものの、それぞれが未踏の領域を行く女性たちだ。
石黒氏はスタンフォード大学を卒業して、シリコンバレーで起業。日本で女性の社会進出が進んでいなかった時代から、自らの手でキャリアを切り開いてきた。女性のIT起業家の草分けでもあり、1999年にはネットイヤーグループを創業。その石黒氏をして、「自分は、従来の社会システムの上を進んできた。彼女たちはシステムを変えようとしている」と語るのが、白木氏、土井氏、小林氏の3人だ。
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