2015年10月号
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クリエイティブのまち青山

学生起業でアートを事業化 個性溢れる現代アート美術館

和多利 浩一(ワタリウム美術館 CEO)

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現代アートの美術館として今年9月に25周年を迎えるワタリウム美術館。CSRやメセナを目的として運営されることが多い民間美術館のなかにあって、独立採算を貫く稀有な存在である。

ワタリウム美術館はスイスの建築家マリオ・ボッタが設計した。

青山通りから外苑西通りを数百メートル進むと、ひときわ目立つコンクリート打ちっぱなしの建物が目に入る。三角地に建てられた地上5階地下1階の建物はスイスの建築家マリオ・ボッタの設計によるもの。地下1階と1階はショップとカフェの「オン・サンデーズ」。2階から4階が「ワタリウム美術館」である。

学生起業家として出発

和多利一家は東京オリンピックの頃に現在の美術館のある場所に引っ越してきた。和多利浩一はこの地で育った。中学生の頃、母・志津子が自宅に現代アートのギャラリーをオープンした。その後、早稲田大学に進学した浩一は1年生の時に姉の恵津子に誘われて、自宅に現代アートに特化したショップをオープンすることになった。それが今も続く「オン・サンデーズ」である。

設立メンバーは学生ばかりの4人。大学の必修授業を月曜と火曜に集中させて、営業は木~日の週4日間のみであった。立地は渋谷や原宿のように決して人通りの多い場所ではない。初めから「個性的でないと人は集まらない」ことを徹底的に意識した。

「来店するのはプロのアーティスト、広告代理店のクリエイターなどがほとんど。そういった客がまとめて大人買いしていきました。客としゃべりながらどんなものを仕入れるかを考えていきました。インターネットやSNSがない時代で、ほとんど広告もしなかったのですが、口コミで客が客を呼んで、事業としては割と順調にいきました」

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