人身売買被害者の自立を支援 ネパールの女性に雇用創出

ネパール発のオーガニック化粧品ブランド「Lalitpur」。ネパールの人身売買被害にあった女性が、誇りある仕事に就けるように向田麻衣氏は、現地のハーブを使った化粧品ビジネスを立ち上げた。

商品はヒマラヤのハーブを原料にしたオーガニック化粧品。

Lalitpur(ラリトプール)は、ネパールで2013年5月に立ち上がったオーガニック化粧品ブランド。商品には全て、ネパールのヒマラヤを中心に生息するハーブを配合。農薬や化学薬品などは一切使用せず、一つひとつ手作りで製造する、オリジナルな化粧品だ。

現在、ネパールの工房ではトレーニングを受けた7人の女性が働き、パッケージの飾り紐など簡単な作業には、人身売買などの被害を受けシェルターに暮らす、身寄りのない25人の若い女性が携わっている。

製造や個装は、ネパールの女性が全て手作業で行う

途上国の人々の“マインド”を支える支援

Lalitpurの代表を務める向田麻衣氏がネパールに興味を持ったのは高校2年生の時。高校の外部講演者の講話でネパールの現状を知り、女性の識字教育を行うNGOに参加し、現地を訪問。「貧困の国」というイメージを強く持って入った現地。しかし、向田氏の目に映ったのは、貧しさとは裏腹に元気でたくましい子どもたちや、驚くべき生活の知恵、日本では薄れてしまった家族の絆だった。

「現地に行かなければ気づけない “豊かさ”と“貧しさ”を目の当たりにしました。支援も通り一遍なイメージだけではできないと痛感しました」

向田麻衣(Lalitpur 代表)

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