2015年2月号
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身近に潜む海外展開のチャンス

一流を魅了する京の老舗 西陣織で世界のトップブランドとコラボ

細尾真生(細尾 代表取締役社長)

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細尾は、元禄時代に創業された西陣織の老舗。ディオール、シャネル、ルイ・ヴィトンなど、数々のブランドとコラボを展開し、西陣織の新領域を開拓する。

「ザ・リッツ・カールトン京都」など、高級ホテルのインテリアにも細尾の西陣織は使われている

京都市北西部の路地に細尾の工房がある。元禄時代に創業した西陣織の老舗だ。1923年に織屋からいったん問屋業となったが、90年代に再び織屋としての製造機能を持つようになった。

もともと国際的なビジネスに関心のあった現社長の細尾真生氏は、大学卒業後、商社へ入社。70年代後半にミラノのアパレル製造卸売会社へ出向し、生産管理の仕事に従事していた。

細尾真生(細尾 代表取締役社長)

海外で西陣織の価値を再認識

真生氏は世界のファッションに触れながら、西陣織を海外の視点から見つめ、その価値に気づいたという。織りの技術力の高さや素材の美しさを再認識し、「西陣織を海外へ広めたい」と感じるようになっていった。

最初は家業を継ぐ気はなかったが、父の病のため細尾で働くことに。新事業による海外ビジネスを認めてもらうことが、真生氏が提示した条件だった。当時は呉服業界が好調で、2兆円市場だった時代。そのため、新事業展開を考える真生氏に対する社内の抵抗は大きかったという。

しかしその後、呉服市場は縮小の一途をたどる。2兆円市場から現在では2800億円規模まで下がり、同業者や職人の数は減るばかり。伝統産業の多くは、各工程を担当する専門職人の分業で成り立っている。西陣織の存続に危機感を抱いた真生氏は、20数工程に分業した技術をすべて自社に取り込み、完結させる生産体制を構築。技術の蓄積を図っている。

「織物のフェラーリ」を目指す

細尾は、インテリア・ファッション・家具など、さまざまなジャンルでコラボを展開。「NISHIJIN」の魅力を世界に発信している

真生氏による海外への挑戦は、2005年に始まった。しかし、パリの国際見本市へ和柄の椅子を出展したものの、商談はゼロ。苦い経験となったが、収穫もあった。

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