ロボット先進国アメリカに見る 戦略とエコシステム形成

アメリカでもロボットビジネスは花盛り。大手IT企業の進出が相次ぎ、シリコンバレーを中心にベンチャー起業も急増している。最新のトレンドを見てみよう。

アメリカは軍事用ロボットの市場が大きく、技術転用も盛ん Photo by Official U.S. Navy Imagery

「From Internet to Robotics」。2013年に公表されたアメリカのロボット産業育成ロードマップのタイトルは、同国の本気度を端的に表している。ロボットは巨大なインターネット産業に比する存在であり、またロボットはインターネットの延長上にあるという考え方だ。これは、高齢化などの社会課題解決にロボットを活かすという日本とは、異なるアプローチと言える。

大手IT企業の参入

IBMは人工知能Watsonに10億ドルを投資した Photo by Clockready

アメリカでは大手IT企業でのロボット分野への投資が本格化している。

その代表はGoogleで、2013年末にロボット関連企業8社を推定1億ドルで買収。2014年には人工知能研究のDeepMind Technologiesを4億ドルで買収した。日本では、DARPA主催の災害救助ロボットコンテストで優勝した、東大発のベンチャーSchaftが含まれていたことが話題になった。もうひとつ注目すべきは、買収した企業の複数が、現在最も普及しているロボットOSであるROS(Robot Operating System)を開発したWillow Garageから派生した企業であることだ。ロボットのモジュール化やレイヤー構造化が進む中で、Googleの動きは興味深い。

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