水害対策の新提案5選 増加するゲリラ豪雨、自治体施策にも変化

水害の発生増加に対応し、新たな止水製品が続々と生み出されている。それにより、かつては「土のう」が中心だった水害対策も進化。製品の選択肢は広がり、自治体にも、さらなる対応の強化が求められている。

出典:気象庁資料

近年、都市部を中心にゲリラ豪雨が頻発して話題となっている。

ゲリラ豪雨は、正式な気象用語ではなく定義も明確ではない。気象庁では、急に強く降り、数十分の短時間に狭い範囲に数十mm程度の雨量をもたらす雨を「局地的大雨」と定義。また、1時間に50mm以上80mm未満の雨を「非常に激しい雨」、80mm以上の雨を「猛烈な雨」と表現している。

近年の局地的大雨の増加は、単なる印象論の話ではない。右のグラフは気象庁が、1976年~2013年で、1時間降水量50mm以上の年間観測回数の推移を表したものだ。1976年~89年は年間平均176回だったのが、90年~99年は平均198回、2000年~09年は平均220回と、明確に増加傾向となっている。

これだけの雨が排水能力を超えて降ると予想されており、対策が急がれているのだ。

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