2014年9月号
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共創する人的ネットワーク

Facebook、イー・アクセス 企業家チームの神話と化学反応

山田仁一郎(大阪市立大学大学院経営学研究科准教授)

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起業は独りで行うか、チームで行うか。急成長を目指すには、異質な人材による“チーム”をつくり、さまざまな化学反応を起こすことで、経営ビジョンの広がりを促すことができる。

パートナーとともに成長する企業家

事業構想には情熱やロマンは不可欠であり、人間は一人だけでは大きなことは実現できない。

成長や革新を目指す企業家にとって、チームやパートナーは重要な要素である。企業家チームを形成する傾向があることは、よく知られた事実である。企業家のパートナー同士の役割と関係は、事業の成長段階によって時に変わらざるを得ない。創業者利益として知られる企業価値の報酬の受け取り方や株主としての影響力の保ち方もまた、企業家チーム内の人間関係を節目ごとに影響を与える。

映画『ソーシャル・ネットワーク』は、著名なSNS「Facebook」の立ち上げ期を描いている。主人公マーク・ザッカーバーグがハーバードの親友エドゥアルド・サベリンとともに役割を補完しながら、ネット上の会員サービスをつくりあげていくのだが、オンライン共有サービスで音楽業界を革新した伝説的ベンチャー、ナップスター社の共同創業者ショーン・パーカーの登場がザッカーバーグとサベリンの役割と関係を急速に変えていく。

パーカーは、ハイテクスタートアップを立ち上げることによる急成長の管理に伴う罠や知恵を沢山持ち合わせていた。まだ米国内の幾つかの主要大学の会員サービスの域を出たとは言い難かった当時のFacebookにとって、有力なエンジェルや法律家などの紹介とともにパーカーが与えた助言は大きかった。同時にザッカーバーグとサベリンの二人で立ち上げたプロジェクト会社としての特徴が、新市場を創造し、継続的に成長して支配するような企業へと変貌するために変わっていくとき、二人の関係は決定的な距離を持つに至る。

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