2014年3月号

東京五輪の活かし方

史上初!ARで「体験型」五輪

太刀川英輔(NOSIGNER代表)

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目覚ましい勢いで進化するIT技術。2020年、デバイスとスポーツ観戦は、どのような変化を遂げるのか。6年後を大胆予測。

拡張現実の中で、選手と競争することができる未来が実現?

6年、7年後を考えるには、6年前、7年前に何があったのかを振り返るとわかりやすいと思います。2006年、僕らが使っていたデバイスは二つ折りのケータイでした。翌年、iPhoneが登場し、それから大きく進化しました。

iPhoneの情報処理能力は6年間で約40倍、当時の携帯電話とアンドロイド端末を比較すると処理能力は約200倍アップしています。また、国内のモバイル通信速度は300倍以上ともいわれています。6年後はさらに現在の100倍以上の通信速度と1000倍以上の大容量化といったようなロードマップが描かれている中で、、僕らはどんなデバイスで東京オリンピックを観戦しているのでしょうか。

誰もがウサイン・ボルトと競争

オリンピックはメディアです。1964年の東京オリンピックの頃、白黒テレビの登場によって、現場で観るか新聞で情報を得るしかなかったオリンピックが、一気に視覚情報を瞬時に受け取ることのできるイベントになりました。

現在、新しいデバイスが続々登場する中で、Google Glassなどウェアラブルコンピュータが注目を集めています。ウェアラブル化が進むと、人間の感覚はどんどん拡張し、いずれデジタルな情報とリアルな情報が合体するAR(拡張現実)デバイスが当たり前になるでしょう。

劇的に向上する通信環境のもとで、ARデバイスを使って東京オリンピックを観戦するようになると、たとえば、こんなことができるかもしれません。レースゲームのように、ウサイン・ボルトのような選手と一緒に競争する、チーターとどちらが早いか競争させる、おじいちゃんや子どもを含め、家族みんなで一緒に走ることができるかもしれないのです。

オリンピックは選手の超人性を楽しむイベントですから、体験型メディアとは強い親和性があります。東京オリンピックが、選手に成り代わって僕たちが体験できる、歴史上初めてのオリンピックになったら、とても面白い。

6年ありますからね。何でもできると思います。日本の企業や研究機関には技術力も知財も十分あるので、ユーザーとの関係をきちんとデザインできれば、2020年までに十分実現可能な話です。

太刀川英輔
NOSIGNER代表
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