教育現場に起きた変化──ヤフー「さわれる検索」
非製造業も3Dプリンターの可能性に注目している。ヤフーはインターネットとプリンターをつないだ「さわれる検索」を開発。盲学校教育の現場から大きな反響を呼んでいる。
10万点のデータベースと接続音声でプリンターを操作
埼玉県立・塙保己一学園(盲学校)の図書室は、休み時間になると生徒たちの順番待ちができる。目当てはヤフーが開発した「さわれる検索」だ。
このマシンは簡単に言えば、ネットワークとつながった3Dプリンター。3Dデータベースとインターネットで連携。さらに音声認識システムを搭載しており、さわりたいものをマシンに伝えると、データベースを検索して出力してくれる。3Dプリンター部分にはMakerBot製の溶融積層造形機(FDM)を使用している。
データベースに登録されている造形物は10万点以上。世界最大の3Dデータ共有コミュニティサイトThingiverseと連携している。視覚障害のある子どもたちは、象、かたつむり、凱旋門、タコなどのさわってみたい物をマシンにリクエストする。
「すごく尖ってるけど何かな」「こんな形をしてるんだ」――。造形物をさわる子どもたちの表情は真剣だが、とても楽しそうだ。
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