自社の「ライフステージ」を知る
企業の課題・ニーズを把握するためには、その企業が、ライフステージのどの局面にあるのかを認識することが重要になる。そして、「事業の意義、魅力、価値」を将来に引き継ぐための取組みが求められる。
会社のライフステージのさまざまな局面に共通する着眼点は、会社の「事業の意義、魅力、価値」が一体何か、それが現在のマーケット環境の中でどのように活かされ、将来に引き継がれようとしているのかを見ることにある。
これは大企業でも中小・零細企業でも同じである。
会社の「事業の意義、魅力、価値」を日々の事業運営にどのように活かし、将来に継続していくかという視点を根底に据えた取組みが必要である。
ライフステージで課題が変化
企業の課題・ニーズの把握にあたっては、まず、当該会社が会社のライフステージのどのような局面に位置付けられるのかを認識することが重要だ。
会社のライフステージには、創業期、成長期、安定期、拡大・発展期、あるいは時として、不幸にも再生期などの局面がある。
人間の人生のライフステージと似ているように映る。会社も法人として、社員や社内外の関係当事者を含むさまざまな人とのつながりや社会とのつながりの中で、脈々と事業活動を営んでいる。法人として、事業を回す仕組みの中で、関係当事者に大きな影響を与える存在となっている。
事業承継を含む企業の課題・ニーズは、ライフステージの中でどの局面に位置付けられるのかによって、取組みの視点、注力すべき課題等にも変化が生じる(下図参照)。
事業承継の視点で見る「創業」
創業者は、会社をつぶすこと・廃業することを前提として会社を起こすものではない。創業とは、ある事業を始めること。創業者がその事業を始める動機と魅力を見つけ、事業の進め方・取組み方によっては、それを発展させることができるのではないかと考えたアクションの結果である。
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