「オンライン書店」から脱却タブレットで新市場開拓へ

ECで独走するアマゾンは、次のターゲットとして音楽・映画などコンテンツ市場を狙う。新たなマーケットを攻略するうえで、カギを握るのがタブレット端末「キンドル・ファイア」である。

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アマゾンが発売する
タブレット端末「Kindle Fire」

アマゾンが企業理念として掲げる「Earth's Biggest Selection(地球最大のセレクション)」。その言葉どおり、アマゾンが扱う商品数は拡大を続け、現在は書籍にとどまらない巨大ECサイトとなっている。

書籍で独走するアマゾンが次に狙うマーケットが、音楽、映画だ。音楽ではアップルが先行しており、映画では、米映画業界が推進するクラウドサービス「ウルトラバイオレット」が強大なライバルになる。そうした中で、アマゾンは独自の強みを発揮していかなくてはならない。

アマゾンが電子書籍リーダーである「キンドル」だけでなく、様々なコンテンツを楽しめるタブレット端末「キンドル・ファイア」を出した理由が、ここにある。キンドル・ファイアは、アマゾンのクラウド経由で音楽・映画を楽しむための受け皿として機能し、顧客を呼び込む導線となるのだ。作家・ジャーナリストの佐々木俊尚氏は、こう語る。

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