マンU上場に潜むオーナーの「思惑」

なぜ、マンチェスター・ユナイテッドは株式公開を行ったのか。その背景には、巨額債務を抱える財務事情と、オーナー一族による独特な所有構造の問題がある。

グレイザー一族に対するサポーターから
の非難の声は絶えない

マンチェスター・ユナイテッドは、12年8月10日、米ニューヨーク証券取引所に上場した。株式公開価格は、14ドル。しかし、上場後の株価は13ドル台で低迷が続いている。なぜ、マンチェスター・ユナイテッドは上場したのか。高いブランド力を誇るマンチェスター・ユナイテッドだが、実は、12年3月末時点で6億6000万ドルもの負債を抱えている。この負債は、現在のオーナーであるグレイザー一族が、05年にレバレッジド・バイアウトでクラブを買収した際、積み上げられた債務である。この巨額債務による金利負担が経営を圧迫しており、ファンの間では、オーナーに対する不満も大きいという。

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