「将来を見据えたチームの強化、収益の確保という点で国際化は必須」

ヴィッセル神戸▶叶屋宏一社長インタビュー

今年3月、タイ・プレミアリーグのチョンブリFCと業務提携したヴィッセル神戸。今回の提携を、アジア・世界を見据えたチーム強化、ビジネスの一環と位置付ける。

―チョンブリFCとの提携に至った経緯は?

今年2月、Jリーグがタイ・プレミアリーグとのパートナーシップ協定を締結するためにタイを訪れた際に、私も同行させてもらいました。現地で複数のチームを視察する中で、チョンブリFCは新しいことへのチャレンジ精神が旺盛な点で通じるところがあると感じ、提携を決めました。

同時期にセレッソ大阪がバンコク・グラスと提携しましたが、セレッソ大阪が、親会社であるヤンマーのタイ市場における露出を増やし、シェア拡大を狙う戦略で臨んでいるのに対し、ヴィッセル神戸は、あくまでもチーム単体の国際化を念頭に置いている点で違いがあります。その分資金は限られていますが、しっかり地に足をつけて地道に交流を図っていきたいと考えています。

―具体的にどのような交流を図っていくのでしょうか?

提携の第一弾として、8月にタイで行われた交流試合にヴィッセル神戸のU-15チームが参加しました。その際、チョンブリFCからU-15チームの2選手を短期留学させてほしいと依頼があり、10月から12月末までヴィッセル神戸のU-18Bチームに合流しています。タイのジュニア選手をJリーグチームで留学生として受け入れるのは初の試みです。タイのレベルを肌で感じることで、選手のモチベーション向上にもつながればと期待しています。また、12月に神戸で行われるU-12の大会にも、チョンブリFCのU-12チームを招聘する予定です。

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