命にかかわる深刻な被害を生む=都市部の地下空間における浸水対策

近年、雨の降り方が局地化、集中化、激甚化しており地下街等における浸水被害が発生している。都市部における地下空間の浸水は、人命に関わる深刻な被害につながる可能性が高いため、その対策は重要な課題である。
出典:国土交通省水管理・国土保全局河川環境課水防企画室「地下街等浸水時避難計画等策定支援システム利用例」

 

地下空間タイプの分類

出典:(財)日本建築防災協会「地下街等浸水時避難計画策定の手引き(案)」平成16年5月より

近年、都市で発生している水害では、河川や下水道から溢れた流水が都市の低地部に集まり、そこにある地下室や地下街が浸水することにより、重大な災害が発生している。

都市部において地下空間の利用が進む中で、地下での浸水危険性は今後さらに高まるおそれがある。

地下空間の浸水は、人命に関わる深刻な被害につながる可能性が高いため、その対策は重要な課題である。

地下空間における浸水被害を軽減するためには、河川や下水道の整備を進め、地下浸水対策をはじめとした都市型水害対策を充実させることが第一の対策となる。しかし、整備を進めていったとしても、整備されるまでの間に起こる洪水や治水施設の整備水準を上回る洪水が発生する可能性をゼロにすることは不可能であり、災害リスクは依然存在している。

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