世界に広がる「BENTO」スタイル 80ヵ国超に弁当箱を販売

箱の中に色とりどりのおかずを詰め込んで、一つの世界観を表現する弁当は、日本の文化。フランス人のベルトラン・トマ氏は08年に起業し、世界87ヵ国で日本の弁当箱を販売する、BERTRAND(ベルトラン)を展開する。

BERTRANDが運営する弁当箱専門店「Bento&co」。

ベルトラン・トマ氏が初めて京都を訪れたのは、2002年。その時は旅行だったが、緑や川など美しい自然にあふれる風情ある町並みと料理のおいしさなどに惹かれ、翌年には京都大学へ留学。それを機に再度この街に居を構える。以来あと1年、もう1年...と滞在が延び、現在に至るのだという。

ウェブサイトでの販売も行っているが、店舗にはそこでしか買えないオリジナル商品も

母親との会話に起業のヒント

強い愛着を抱いた京都の街でトマ氏が起業したのは、08年11月。最初は、フランスのウェブサイトに記事を執筆し、ブログで自身の京都での日常やグルメ情報などを発信したりしていたが、やがて「インターネットを駆使して、何かビジネスが展開できないか」と考えるようになった。

「弁当箱専門店」で起業するきっかけは、母親と話していた時にかけられた 次のような何気ない一言だったという。

「料理やお弁当のレシピはインターネットでも数多く発信・紹介されているけれど、つくった料理を詰めるお弁当箱の種類や情報はあまりアップされていないのね...。もっとドキドキワクワクさせてくれるようなお弁当箱があったら、いいのに」

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