2017年7月号
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ザ・ライバルズ

ファッション店舗対決 GINZA SIX vs 渋谷ヒカリエ

月刊事業構想 編集部

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若者の街・渋谷に大人の香りを吹き込むべく「渋谷ヒカリエ」が誕生して5年。大人の街・銀座に「大人力」をさらに高める商業施設「GINZA SIX」が誕生した。東京を代表する人気エリアの流れを大きく変える二つの大プロジェクト、その実力を見る。

「大人の街」を志向する二つの方法論。

2012年、JR渋谷駅東口、旧東急文化会館一帯に誕生した「渋谷ヒカリエ」。その目標は、「若者の街」になりすぎた渋谷に「大人」の息吹をもたらすことにあった。日本初・渋谷初のブランドを集める一方でミュージカルにも対応できるシアターを設けたのも、渋谷を文化情報の発信地にする計画の一環だ。思えば渋谷は、「パルコ」や「西武劇場」、「ロフト」を展開する西武と、「東急ハンズ」や「Bunkamura」を展開する東急が、物販に加えて新たなライフスタイルをも提案する手法を競ってきた戦いの舞台であり、消費の新たな形を探る実験場だった。戦いを制した東急は今、壮大な街づくりの視点で渋谷駅周辺の大規模再開発を進める。キーワードは「エンターテインメントシティ」。「ヒカリエ」がその端緒であることは間違いない。

「ヒカリエ」誕生から5年、銀座の老舗・松坂屋の跡地に「GINZA SIX」が開業した。こちらは、昔も今も「大人の街」である銀座の「大人力」をさらに強化する新たな実験と言える。百貨店売上高が、ピークだった1991年の約6割、6兆円弱にまで落ち込む今、旧来の百貨店モデルを潔く捨ててショッピングモール的モデルへ転換するという大胆な実験だ。銀座地区最大の敷地に海外ブランド旗艦店を集める一方で日本文化の粋たる能楽堂も設け、徹底して上質・高級を志向することで銀座でしか味わえない体験を提供する。しかもブランド横断的なショッピング提案を行うコンシェルジュ機能など、良き百貨店的伝統は磨く。徐々に「脱・百貨店」を進めてきたJフロントリテイリングの目指す方向性を明確に打ち出したこの銀座の新名所がもたらす影響はかなり大きそうだ。「大人の街」を目指しつつも方法論の異なる二つの大プロジェクト。その今後が注目される。

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