「カッコいい」ゴミ拾いボランティア 表参道から世界へ
20代、30代の若者を中心に「カッコよく」ごみ拾いのボランティアを続けるgreen bird。表参道発祥で、フランス、ガーナ、アメリカなど、海外でも計9か所で活動が展開され、いまでは全世界で78チームにまで広がっている。

green birdは、2002年に商店街「原宿表参道欅会」の活動としてはじめたごみ拾いの活動が発展して全国にひろがったものである。現在では国内69か所、海外9か所の計78か所で活動が展開されている。
「はじめのころは10人で拾うと45ℓのごみ袋が20~30袋くらいにもなっていました。特に原宿駅周辺などは、拾っても拾っても次の日には同じ量のごみが出ていました。僕たちは一生懸命に拾うのではなく、捨てる人を減らすことの方が重要だという考えに至りました」とgreen birdの横尾俊成代表は振り返る。
横尾俊成氏は大学卒業後、博報堂勤務を経てgreen birdの代表となる。現在は東京都港区議会議員も務めている。

横尾 俊成 green bird代表
参加のハードルを下げる
「解決方法は2つあります。1つは拾う側が目立つことで、街にポイ捨てしにくい空気をつくること。もう1つは1度でもごみ拾いに参加した人は自分ではポイ捨てしなくなる、ということです。前者はNIKEのご厚意で東京ヴェルディの練習用ユニフォームを提供してくれました。まずは、あの団体はカッコいいと思ってもらうことが重要です。後者は、とてもごみ拾いなどしそうにない人をチームリーダーにして参加のハードルを下げることです。ちょっと遊び心があってやんちゃなタイプの人がいいです。例えば歌舞伎町チームの初代リーダーはホストクラブの人気ホストでしたし、福岡のリーダーは地元で『合コン王』と呼ばれていました。ジャニーズのメンバーも参加してくれています。それぞれファンの皆さんが参加されていますが、動機は不純であってもいいのです。私だって、昔はどちらかといえばコンビニでヤンキー座りをしていた部類なのですから」
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