創業に役立つネットワーク 男女で異なるメリットとは

創業時のネットワーク作りには、性別による違いがあるのか。どのようなネットワークを活用し、その中からどのようなメリットを得ているのか、男女の違いに焦点を当てて、分析した。

創業に関わるセミナーの受講生を見ていると、女性のほうがネットワークを作るのがうまいと思われるが、創業時に活用しているネットワークや、ネットワークから得られるメリットは、性別によって異なるのであろうか。

性別と創業時の社会ネットワーク活用

創業時に活用した社会ネットワークの合計数は、男性が平均10.6、女性が平均8.8であった。創業後に構築したネットワーク数合計は、男性が10.0、女性が6.9であり、女性は創業後に新たに構築したネットワークの数が男性より少ない。ただし、いずれも平均値の差に統計的有意性はないので、誤差の範囲内である可能性もある。

創業時に活用したネットワークをみると、やはり女性は職場や社外の仕事関係のネットワークの活用において男性より少なくなっており、逆に家族・親戚や子供を通じたネットワーク、地域ネットワーク、趣味のネットワークを男性より活用していることがわかった。海外の先行研究でも、女性は男性より家族・親戚のネットワークをよく活用していることが指摘されており、日本でも同様の状況が見て取れる。

図1 性別と創業時に活用したネットワーク

出典:筆者資料より作成

 

女性は斯業経験(同業種での職業経験)や管理職経験が少なく、仕事のネットワークをあまり構築していないことが想定できる。また、個人向けサービス業を創業している者が多いことから、仕事ではなくプライベートなつながりによって商品・サービスの開発や顧客開拓を行っていることがうかがえる。

男性は、創業前の仕事で蓄積した知識や技能、技術を生かして同じ分野で創業し、仕事関係の社会ネットワークを生かして事業のアイデアを得て、顧客開拓や従業員の確保を行っていることが考えられる。

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