2015年3月号
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地域エネルギー事業参入

注目の地域エネルギー会社 ビジネスモデルを分析

月刊事業構想 編集部

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地域産業を育て、利益を還元するモデルをつくらなければ、地域エネルギー会社は持続可能な存在になりえない。その指標となる、エネルギー会社4社の事業モデルを分析する。

村楽エナジー (岡山県西粟倉村)

林業・バイオマス利用のモデル

西粟倉村は人口1500人、面積の95%が森林の村。ここで地域の発電・熱供給事業を手がけるのが村楽エナジーだ。

2004年に周辺自治体との合併が持ち上がった際、西粟倉村は「自立」の道を選んだ。苦心の末辿り着いたのが「百年の森構想」という林業再生プロジェクト。2009年に構想を打ち出したあと、1300人の山主に役場職員が営業し、森林を村が10年間預かって一括管理し収益を折半する「長期施行管理委託」契約を結んだほか、FSC認証森林を全村に拡大するなど、森林の管理と再生を本格化した。さらに森林資源の活用に向けて、村と民間企業で「西粟倉・森の学校」を設立した。間伐材を加工した家具や食器、床材を「ニシアワー」ブランドで首都圏に販売。現在森の学校の売上高は2億5000万円に達している。

「5年間で保守的だった村役場は劇的に変わり、今やNPOとベンチャー企業を足したような雰囲気です。若者も多く移住しており、林業だけでなく食、デザインなどの村のソフトインフラを担うローカルベンチャーを立ち上げる人もいます」と村楽エナジーの井筒耕平代表は話す。

井筒耕平 村楽エナジー代表

林業再生の次に来ることは、当然、バイオマス資源を活用したエネルギーの自立である。「村はエネルギー自給率100%を目指しており、電力はすでに小水力発電の効果などで7割近くに達しています。しかし熱利用はまだまだです」。そこで、村楽エナジーは西粟倉村と連携し、薪ボイラーによる熱供給事業を開始する。隣接する美作市から不要な間伐材を地域通貨と現金を組み合わせて買い取り、薪ボイラーで温泉を沸かすというスキームだ。

残り64%

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