2014年5月号
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南青山データサロン

データ読み解くブリコラージュ

岩田修一(事業構想大学院大学 教授)

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膨大なデータから新たな法則を見つけるプロフェッショナルがいる。彼らは何度も繰り返して検証を重ね、答えを導く。まさに職人技である。人間という不正確な要素も読み解くデータ職人「ブリコラージュ」とは何か。

一枚の紙を折り、挟み込むという単純な操作の繰り返しだけで新しいかたちと機能を手にする折り紙は、最先端科学にも通じる

発想を生む「折り紙の原理」

一枚の四角い千代紙から凛とした鶴ができあがるプロセスに感動し、レポート用紙から多様な飛行性能の紙飛行機を作って楽しんだ経験は幼少時代を彩る思い出での一つである。紙一枚を折る、挟み込むといった単純な操作の繰り返しだけで新しいかたちと機能を手にする折り紙は楽しい。

一枚の紙は、風船、手裏剣、兜、奴さん、かえる、あやめ、さかな、鳥、恐竜、ロボット等々へと進化し、近年はミウラ折りの宇宙構造物への応用例が紹介され、またDNA、フラーレンなど、分子レベルでのかたちを折りあげる楽しみがYou

Tubeでも紹介されている。紙を折る、指や手を使う、かたち、構造、機能、価値を創る、といった相異なるモノやコトの繰り返しにデザインという知的なプロセスの原点を感じながら、「コピー&ペースト」バッシングで妙に炎上している世間に敢えて異論を述べてみたい。

手本をみながら文字も模様も何度も何度も繰り返して書いていると独特の味が出てくる。基本的には「コピー&ペースト」である。数式をいじっているうちに面白い発想が獲得できたり、同じデータを眺めているうちに美しいモデルを思いつくこともある。「コピー&ペースト」で立ち止まってしまうのではなく、何かを創りだすための準備のための「コピー&ペースト」は大切である。写本も写経も板書された数式をノートに書き写す作業も、考えながらの作業であれば思いがけない発見もある。大事なことは未知へのイマジネーションである。

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