2020年へ成長分野を展望

オリンピックは、多くの分野にビジネスチャンスをもたらす。2020年に向けて、どういった市場分野が拡大していくのか。自然資源を活かしたスポーツツーリズムなど、新たな展開も期待される。

原田宗彦 早稲田大学スポーツ科学学術院教授日本スポーツツーリズム推進機構会長

オリンピックは世界最大のスポーツイベントであり、これからの6年間、東京は世界から注目を浴び続け、新たな成長戦略を描くチャンスを手にしました。

ICTによる社会実験も期待

東京大会の開催概要を見ると、オリンピックを招致するために開催費用(運営予算約3000億円)は低く見積もられていますが、ロンドン大会が当初の予定額の約3倍に膨らんだように、見積りより大きな金額が投じられることは間違いありません。当然、建設業を筆頭に、ロジスティクス、広義の観光・サービスなど多くの業種にビジネスチャンスが生まれ、さらにICTをはじめとするテクノロジーの進展も期待できます。

都市インフラ面を見ると、ロンドンでは、イーストロンドンの巨大なショッピングモールなど大規模な都市開発が行われましたが、東京ではインフラのメンテナンスが中心となるでしょう。電線の地中化、段差をなくすスロープづくりなど都市のバリアフリー化、エコライドのためのバイクシェアプログラムなど、大都市・東京の課題を解決するソリューションにも重点が置かれます。

全文をご覧いただくには有料プランへのご登録が必要です。

  • 記事本文残り77%

月刊「事業構想」購読会員登録で
全てご覧いただくことができます。
今すぐ無料トライアルに登録しよう!

初月無料トライアル!

  • 雑誌「月刊事業構想」を送料無料でお届け
  • バックナンバー含む、オリジナル記事9,000本以上が読み放題
  • フォーラム・セミナーなどイベントに優先的にご招待

※無料体験後は自動的に有料購読に移行します。無料期間内に解約しても解約金は発生しません。