2013年4月号
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バイオミミクリーは世界を救う

蚊の針、ハスの葉で生み出したヒット

月刊事業構想 編集部

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生物模倣の導入は大企業だけにとどまらない。中小企業やベンチャーの中で、新製品のアイデアを生物に見いだし、ヒットにつなげた2社に、着眼のヒントや開発秘話を聞いた。

蚊からヒントを得た「痛くない針」

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「痛くない注射針」、そんな触れ込みで注目を集めている製品がある。医療デバイスを開発するベンチャー企業「ライトニックス」の、糖尿病患者向け樹脂製採血針「PINNIX Light(ピンニックスライト)」だ。2012年3月8日の発売以来、わずか5ヵ月で約5万個を出荷。販売地域も、日本はもとよりアジア、アメリカ、欧州と勢いは増すばかりだ。3年後には海外だけで年間約20億円の売り上げを目指すという。

天然性生分解性樹脂の患者の負担が少ない針

世界で注目を集める技術 5ヵ月で5万個出荷
先端が細かいギザギザ状で、皮膚との接触面積が少ないために刺されても痛みがない蚊の針の仕組みを模倣。発売5 ヵ月で約5万個を出荷した(器具写真提供:ライトニックス)

一般的に、注射は痛い。金属製の注射針は、研磨によって精製されるためどうしても皮膚と針の接着面が大きくなり、面抵抗による摩擦を軽減しきれず穿刺の際の痛みが大きくなってしまう。ピンニックスライトは、この金属で作るという従来の発想を根本からあらため、植物性樹脂を原料としている。そして形状は「蚊」からヒントを得ている。「蚊に刺されても痛みを感じませんよね。その針はどういう構造になっているのだろうという疑問が出発点でした。蚊の針は、拡大すると先端が細かいギザギザ状になっていて、それが皮膚との接触面積を減らすので、細胞の損傷を最低限にとどめて皮膚に滑り込んでいきます。だから痛みを感じにくいのです。蚊の針の形状を踏襲したピンニックスライトは、低侵襲性といって傷口も小さく、患者への負担がより少ない注射針になっています」

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