アマゾンの米国流マーケティングは日本で成功するか

顧客を囲い込むために、次々と新たな策を繰り出しているアマゾン。アメリカで展開されている独自サービスが日本に導入されたら、効果はあるのだろうか。米大学で教鞭を執る国際マーケティングの権威が分析した。

斬新的なドットコム事業の草分けとも言えるアマゾンが創業したのが1994年。その後アマゾンは赤字を続け、01年四半期に初めて利益を計上したものの、経常利益率は0.5%にも満たなかったし、01年全体では赤字続きだった。その後も赤字続きで、通年で初めて黒字に転換したのが03年度である。つまりアマゾンが利益を出すのに8年かかっているわけだ。その間、多くの経営評論家はアマゾンのビジネスモデルに懐疑的だった。

現在のアマゾンの戦略の良し悪しを考慮する前に、ドットコム全体のビジネスモデルとは何かを認識する必要がある。インターネットを利用したドットコム事業とは、一言で言えばマス・マーケティング(MassMarketing)からワン・トゥ・ワン・マーケティング(One-to-OneMarketingないしはCustomizedMarketing)への移行を示している。

コストがかかる「物売り」業 収益は「サービス」業から

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