「妊活」イノベーション母親向け予防医療で少子化対策

少子化により、2060年に生産年齢人口は50.9%まで減少すると総務省は予測する。政府は経済的な子育て支援を始めたが、課題は晩婚化や不妊にも及ぶ。今、予防医療の視点から、高齢出産や不妊のリスクを下げる取組が始まっている。

Luvtelli Tokyo&NewYork 代表理事 予防医療コンサルタント 細川モモ 氏

「妊活」という言葉が象徴するように、不妊治療の需要が高まってきている。日本で不妊治療を受けるカップルは以前10組に1組であったが、現在では7組に1組の割合になった。日本は不妊の数も、不妊治療のクリニックの数も世界一である。不妊の原因の一つとして晩婚化があげられるが、女性の社会進出が活発な欧米諸国に比べても不妊の数が多いことが事実だ。

聖マリアンナ医科大学と共同で、卵巣年齢がわかる検査「プリンセスプラン」を開始

例えばアメリカでは20代のキャリアウーマンの8割は卵子バンクを希望する。日本では卵子バンクは始まったばかりの取り組みだが、アメリカでは30歳までは仕事に集中してキャリアを積み、30代になってから結婚、出産という人生設計をする女性が多い。

日本の不妊問題にいち早く着目したのが、予防医療コンサルタントの細川モモ氏だ。「不妊だけでなく、日本は先進国の中で最も『低出生体重児』が多いことが近年問題となっています。低出生体重児は将来生活習慣病になる確立が高いことが世界中の研究から報告されています。

卵巣のなかにある卵子の残り数を把握することで産み時を考える『卵巣年齢(AMH)』の老化要因を研究するプロジェクトを立ち上げています。卵子から考える新しい人生設計を日本女性に知ってもらいたいと考えています」

ミス・コンテストの栄養指導で女性の身体を研究

細川氏が研究と啓蒙活動を行う組織として立ち上げたのが『ラブテリ東京&NY』である。研究対象としたのは、低出生体重児を産むリスクの高いBMI18.5以下の痩せ形女性だった。

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