改革を主導するリーダーの戦略

2つのケースを比較し新たな企業変革を見いだす

企業変革や組織改革をテーマとする授業が増えている。とくに経営役員層の研修ではこのテーマが必須である。これをケースメソッドで授業するのだが、教材用ケースがほとんどない。変革について、経営トップ者に直接調査してのケース作成は非常に難しいからだ。

そこで、トップ者が書いた経営書を事前に読んでもらい(もちろん予習の設問を与えておく)、通常通りのケースメソッド授業をすることが多くなった。これは非常に学習効果が高い。というのは、この種の経営書には成功談しか盛られていないのだが、受講者(つまり経営役員層の方々)は、成功談だけでなく、困難であったりしたネガティブな出来事を、行間から読み取ることができるのだ。このようなことが可能なので、教室では十分な討論授業が展開できる。さらに、これらの本を2つ組み合わせ対比軸を教室に持ち込むとディスカッションが深まる。

この目的に向けて使うようになった本は次の3冊である。

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(1)カルロス・ゴーン経営を語る

日産改革を主導したリーダーであるゴーン氏が自身の変革手法やその想いを語った本。

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