世界初の「香りデバイス」量産化

スマートフォンからメッセージと一緒に「香り」を届ける―。そんな今までにない「着パフ」アプリとデバイスを開発し、クラウドファンディングで開発資金の一部を獲得したベンチャーがいる。

丹下氏は着パフのアイデアを思いついてから、すぐに関連特許を取得した。

世界初の「着パフ」アプリとデバイスを考案したのは、ソフトウェアの第三者検証サービスを行うシフトの創業者、丹下大氏だ。

着パフとは、着パフューム(香り)の略。2011年5月、丹下氏は女性社員との会話の中でこのアイデアを思いつき、ロボットエンジニアなどの専門家を巻き込んで半年間かけて、チャットをしながら香りを送ることができるアプリを開発した。

展示会での好反応で量産化決意

そして翌年2月、世界中のモバイル関係者が集う展示会に出展したところ、世界各国76社からコンタクトがあり、「すぐに注文したい」というオファーも届いたという。大きな手応えを得た丹下氏は、すぐにでも量産化に動き出したかったが、そうもいかなかった。

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