24時間の生活分析でチーム強化
人の行動を24時間センサーで記録・分析することは、新たな気づきにつながる。日立は昨年、柏レイソルのU-18を対象に、ライフログの実証実験を行った。その結果、選手のパフォーマンス向上につながる情報が浮き彫りになった。
スポーツのTV中継では、野球であれば打率やバント成功率、サッカーではシュート、パスの成功率、各選手の走行距離など多くのデータが視聴者に提供される。米国NBAの所属チームの中には、ホームスタジアムにカメラを据え、データ収集するチームもあるという。いまやスポーツとデータは切っても切れない関係だ。しかし、国内のスポーツ界で本格的にビックデータを活用しているという話は、あまり聞かない。
リストバンド型センサーを活用
そうした中で、日立製作所とソリューションプロバイダ・JSOLが共同で2012年7~9月、サッカーの柏レイソルアカデミーU-18を対象に、センサー技術を使用したビックデータ活用の実証実験を行った。アカデミーは将来、J1・柏レイソルの主軸となる選手を育成する組織で、チームには高校生に当たる18歳以下の選手が所属する。
実証では選手にリストバンド型センサーを付けてもらい、練習や試合、それ以外の睡眠時間を含めた生活シーンでの生データを収集した。使用したセンサーは日立製作所がヘルスケア用途として6年前に開発し、実証を行ってきたリストバンド型のもので、人の活動に伴う3軸加速度を24時間・365日収集することができる。
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