三菱地所 vs 住友不動産

丸の内を再開発し、グローバル展開も視野に拡大を目指す三菱地所。一方で、住友不動産は攻めの戦略を展開し、近年、急速に業績を伸ばし続ける。両社の現状を比較し、日本の不動産市場の今後を予測する。

住友不動産の勢いは続く、三菱地所は「丸の内」を機能強化

ドイツ証券 株式調査部 マネージング・ディレクター兼シニアアナリスト 大谷洋司

三菱地所、三井不動産、住友不動産の大手3社はすべて、今期(14年3月期)の業績予測で約1600億円の営業利益を見込んでいます。しかし、その中身を見ると、ダントツで優れているのは住友不動産で、次に三井不動産、最後に三菱地所の順になります。実際、株価を見ても、一番高いのは住友不動産です。

90年代半ば、住友不動産の株価は200円、300円の水準でしたが、今は4000円を超えています。住友不動産は、現会長の高島準司氏など歴代トップがリスクをとって積極投資を行い、特定の場所にとらわれることなく、さまざまな場所で再開発を手掛けてきました。現在のパイプラインを見ても、その勢いはしばらく続くと思います。

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