2013年4月号
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南青山データサロン

点と線

岩田修一(事業構想大学院大学教授)

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事業構想大学院大学で行われている、ゲスト講師による講義の中で聴講していた院生が唖然とした名講義がある。京都大学名誉教授の宮崎興二氏「4次元のかたちをみる」と題した講義で、「点で表現されるゼロ次元の場所に住む人間には自分がゼロ次元にいるということが分からない」、「線の上で暮らす人間には、線の上の点に住む人間は見えるが、自分が線の上で暮らしていることが分からない」、同様に「N次元で遊ぶ人間には、N+1次元の人間の遊び方のN次元への影は見えるがN+1次元の遊びの面白さは分からない」という導入で始まった。この導入の事業構想へのインプリケーションは賢明な読者に楽しんでもらいたいが、今回は超次元空間で展開される事業構想へのイマジネーションをふくらませながら、その基礎について考えることにする。

事業構想の着想が点る時

死神が枕元に立つか、足元に立つかで運命が決まる。―グリム童話第44話「死神の名付け親(Der Gevatter Tod)」

このサロンでは、10月号で137億年の時空間に広がる宇宙の中での出来事をブラウズする、11月号でその時空間の中で大切な個人の健康を考える、12月号で複雑な事象を2次元の地図で表現する、1月号では2次元の地図に時間を入れて考える、2月号では現代社会の100年の歴史を国家のパターンとして眺めて見る試みを、そして前号では「離散と連続」という難しい問題について問題設定を述べ、それぞれ詳細な説明はせずに思考過程のスナップショットを示した。今回のサロンからは、これまでの断片的なスナップショットをつなげることを最終目標に、適当に道草をしながら直感的なスケッチを試みてみる。

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