グーグルが牽引するクラウド競争の行方
2006年にグーグルのシュミット会長が命名した「クラウド」。クラウド・サービスで先行してきた同社が、今年、タブレット端末を発表した。その狙いは、どこにあるのか。
「クラウド・コンピューティング」は、グーグルのエリック・シュミット会長が、06年に英国『エコノミスト』誌の論文で初めて提唱した概念である。
「今日、我々は雲の中にいる。我々は、クラウド・コンピューティングの時代に移行しつつあり、情報もアプリケーションも、特定のコンピュータ上ではなく、拡散したサイバースペースの中から提供される。ネットワークが真にコンピュータになるのだ」
期待に応えるデバイスを提供
クラウドとは、データを個々のPCではなく、インターネット上に置くことで、ユーザーはいつでも、どこでもそのデータにアクセスし、サービスを受けることができる。
ユーザーは大容量のデータやアプリケーションを自分のPCに入れておく必要がなくなり、インターネットにアクセスする端末は小型・軽量化が進む。
そうした中で、存在感を増しているのが、スマートフォンやタブレット端末である。
今年9月、シュミット会長が来日し、グーグルの新型タブレット「Nexus7(ネクサス7)」の発表会を行った。その壇上で、シュミット会長はこう語っている。
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