独自モデルで病児保育に革命
病児保育の拡充や待機児童の解消などを通じて「子育てと仕事の両立が当たり前の社会を作る」ことをミッションに活動するNPO法人フローレンス。事業開始から3年で黒字化を達成したその運営方法とは?
ITベンチャー社長から社会起業家という劇的な転身は、双子の子どもを持つ女性への酷い仕打ちを知ったのがきっかけだった。その女性が体調を崩した子どもの看病のために会社を1週間休んだところ、解雇されてしまったのである。この話を聞いた駒崎氏は、母親が子どもを看病するという当たり前のこともままならない日本の現状に怒りを抱き、自ら問題を解決するために起業を決めた。しかし、日本ではまだ社会起業家という言葉も知られていなかった当時、NPOでの起業は本人にとっても覚悟のいる選択だった。
「食えなくなるかもしれないという怖さ、自分にできるのかなという躊躇、どちらもすごく感じていた。でも、自分のやりたいことをやらないで人生を過ごすのかという思いもあって、そちらの恐怖の方が上回った」
こうして、駒崎氏は友人の会社の手伝いやコンサルティングのアルバイトをしながら生活費を稼ぎつつ、手探りで事業を開始。04年にはNPO認証を取得し、代表理事に就いた。
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