大企業を呼び込む「ポテンシャル」発揮のシナリオ

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総合的な企業誘致施策「インベスト神奈川」によって、多くの企業が県内に研究所・工場を開設。それは、640億円以上の助成額を見込む、県としても大きな「投資」だったが、大きな波及効果を生みつつある。

2004年に発表された日産自動車の横浜・みなとみらい地区への本社移転は、大きな話題を呼んだ。カルロス・ゴーン社長は、06年の株主総会のスピーチで、「横浜は日産自動車生誕の地であり、当社の生産拠点や研究開発拠点は神奈川県に集中している」と横浜に本社を移転する理由を説明した。日産自動車は今後の成長を目指すうえで、自社のルーツに立ち返る姿勢を明確に打ち出したのである。そして、06年に技術関連の拠点である日産テクニカルセンター(厚木市)内にあるデザインセンターをリニューアルし、08年には、日産テクニカルセンターに併設する先行技術開発センターを本格的に稼働させた。

そして、そうした戦略を進めた背景には、神奈川県や横浜市が積極的に進めている税制優遇や助成金交付の企業誘致施策がある。

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