三和ホールディングス 「動く建材」のグローバル・メジャーへ

三和ホールディングスは日本・欧米・アジアで事業展開する、「動く建材」を取り扱う三和グループの持株会社。日本ではシャッターのシェアNo.1の三和シヤッター工業が中心だ。強みは、製造からメンテナンスまでの一貫サービス。積極的なグローバル化と多品種化で、時代に応じた価値創造を目指している。

髙山 靖司(三和ホールディングス株式会社 代表取締役社長 執行役員社長)

ロックダウン中も操業できた
"エッセンシャル・ビジネス"

三和ホールディングスは、グループ全体の長期経営ビジョン「三和グローバルビジョン2020」を策定し、「グローバル・メジャー」としてのトップブランドの基盤確立を目標に、2013年度から取り組みを続けてきた。2020年は長期ビジョンおよび中期経営計画の最終年度だったが、コロナ禍という予期せぬ事態に見舞われた。

「2020年度こそ売上も利益も落ち込みましたが、2021年度には何とかコロナ前の事業水準に戻したいと考えています。まずは、足元のコロナ対策を優先します。当社グループでのコロナの影響は特に欧州で大きく、上期に業績が低迷しましたが、グループ全体では想定より軽微な影響にとどまっています。欧米ではロックダウンで工場操業が止まった企業も多かったのですが、当社の米国拠点は州政府から『エッセンシャル・ビジネスである』という認定を受け操業を続けることができました。このことは当社の社会的責任の重さを痛感させ、『安全・安心・快適』という使命に対する意識を一層高めました」と髙山社長は語る。

2021年1月には既存商品のトイレブース「Rブース TR40」に電動タイプを追加し、ドアに触れることなく自動開閉することで感染予防に役立つ商品としてリリースするなど、withコロナ時代に対応する新商品の開発にも意欲を見せている。

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