藩政の職人気質を今に伝えるニッチトップ企業

ニッチトップとはニッチマーケットのなかでトップシェアを誇る企業を意味する。専門技術に優れた企業が多い石川県には、現在62社のニッチトップ企業があるとされる。全国3位のニッチトップ企業数を誇る石川県は、支援事業でさらなる拡大を図る。

ニッチトップ企業等育成事業の第14回で認定された機械製造の白山機工(白山市)と、放送システム会社であるヨーズマー(金沢市)

石川県には62社のニッチトップ企業があるとされ、民間企業の調査によれば、社数は東京、大阪に次いで全国第3位だ。特徴は独自の技術やビジネスモデルを持ち、少数精鋭の従業員で多様な市場ニーズを吸収して高収益をあげられること。なぜ、これほどニッチ産業が隆盛なのか。県商工労働部産業政策課によると「藩政時代からの職人技や、綿々と連なる実直な職人気質の風土が県に根付いています。これが独自の技術やノウハウを持つニッチトップ企業を輩出する理由のひとつではないでしょうか」とそのバックボーンを語る。

製造業は幅広く集積 際立つ専門技術

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