テーマパーク対決!USJ vs. サンリオピューロランド
2018年のインバウンド客数は3,000万人超、その旅行消費額は4兆5,000億円。旅先も多様になってきたが、テーマパークは依然として主要な目的地の1つ。SNSでの言及トップのUSJ、「かわいい」文化の聖地ピューロランドのインバウンド施策を見る。
訪日客をテコに甦った2つのテーマパーク
観光庁によれば、2018年のインバウンド客数は3,000万人超、その旅行消費額は4兆5,000億円を超えて、いずれも過去最高を更新した。その目的地がゴールデンルートだけでなく地方にも広がる一方、各地のテーマパークも目玉の1つになっている。
数ある国内テーマパークの中でも、主にインバウンド集客によって低迷していた客足をV字回復させたのが、大阪のUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)と東京のサンリオピューロランドだ。
特にUSJは、インバウンド客のSNS投稿数ランキングである「RJC・ナイトレイ インバウンドレポート2018」でも、東京ディズニーランドに15%以上の差をつけてトップとなるなど、文字通りインバウンド客の話題の的になっている感がある。
そもそも海外で人気のコンテンツが豊富な上に、特にアジア地域のインフルエンサーを招待して母国への情報発信を促進するなど、訪日意向を持つ客へダイレクトにアプローチする積極的な手法が、V字回復の鍵になっている。入場者数は、2003年オープン時の988万人から、低迷期を経て、2016年には1,480万人となり、親会社の意向で入場者数非公開となった2017年以降も1,400万人台で推移しているようだ。2018年には、人気絵本のキャラクターである「おさるのジョージ」関連のアトラクションをオープンするなど、海外のUSJにはないコンテンツを敢えて取り込む独自路線も奏功している。
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