ロート製薬が日本企業初の香港政府の戦略企業パートナーに アジア成長戦略を加速

ロート製薬(大阪府大阪市)は2026年10月23日、香港政府の投資誘致機関であるOASES(Office for Attracting Strategic Enterprises)と戦略的提携を結び、同機関の「戦略企業パートナー」となるための協定に署名したと発表した。香港政府との同提携は日本企業として初となる。

OASESは、香港政府が選定した企業に対し、香港への進出や事業拡大を個別に支援する機関。香港をアジアにおけるイノベーション、研究開発、ビジネスの拠点として発展させることを目的としている。戦略企業パートナー制度は2022年10月に始まり、これまでに140社以上が認定を受けている。今回の提携においては、ロート製薬がヘルスケア・メディカル領域で培ってきた知見や事業実績に加え、アジアにおける中長期的な価値創造への取り組みが評価された。

ロート製薬は2019年1月、香港サイエンスパーク内に子会社のRohto Advanced Research Hong Kong(ARHK)を設立している。ARHKは香港の科学的知見とロート製薬のサイエンスや専門性を掛け合わせ、ヘルスケア分野のイノベーション共創を目指す拠点で、再生医療事業や幹細胞研究の推進、眼科・皮膚科・整形領域や医療機器分野における臨床研究・開発・承認取得、国境を越えたオープンイノベーションの創出などに取り組んでいる。

ロート製薬は今後、香港を戦略的な事業・共創拠点の一つと位置づけ、現地のパートナーや地域社会との連携を深めていく方針だ。ARHKで蓄積した再生医療や医療機器などの知識・技術を自社のヘルスケア・メディカル事業にも生かし、香港を起点にアジアをはじめとする世界の健康・長寿の課題に応える事業を展開し、その成果をグローバルに広げていくことを目指す。