多様な資金需要の受け皿に 急成長するソーシャルレンディング

個人投資家と企業の資金需要を結びつける「ソーシャルレンディング」市場が、欧米に続き日本でも急成長している。銀行がカバーしきれない資金需要の新しい受け皿として、中小企業の新規事業や地方創生への寄与が期待されている。

藤田 雄一郎(クラウドポート代表取締役)

日本でも急成長するソーシャルレンディング市場

ソーシャルレンディングは、個人投資家から少額資金を集めて大口化(ファンド組成)し、資金を借りたい起業家や中小企業と結びつけるサービス。投資・貸付型クラウドファンディングとも呼ばれ、FinTechやシェアリングエコノミーの文脈からも注目を浴びる分野だ。

アメリカでは2011年に5億ドルだった市場は、2015年に227億ドルまで急成長しており、Lending Club やProsperといったサービスが有名だ。日本の市場規模はアメリカに遠く及ばないものの、2016年に前年比71%増の533億円と、ソーシャルレンディングで資産運用をする人は急増している。

日本のソーシャルレンディング業界の草分けである『maneo』を運営する、maneoマーケット取締役の安達義夫氏は、「この半年で投資家は倍増以上。直近融資残高は150億円、アクティブユーザーは6500人に達する」と手応えを話す。

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