2014年10月号
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プロジェクトニッポン 大分県

関あじ・関さばのブランド化 「高くても売れる」魚のつくり方

坂井伊智郎(大分県漁業協同組合佐賀関支店 支店長)

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大分県漁協佐賀関支店の組合員が一本釣りで釣ったマアジ、マサバだけが、「関あじ」、「関さば」の名を冠することが認められる。ナンバーワン・ブランドは、前例のない挑戦と徹底した品質管理によって生み出された。

高級魚として重宝される「関あじ」、「関さば」。身が引き締まり、歯ごたえがよく、刺身などの形で食される

「あじ、さばと言えば?」の問いに半数以上は「関あじ」、「関さば」と言うほど全国に知れ渡っている高級魚。その名が一躍世に広がったのは1988年頃。佐賀関では魚価がなかなか上がらず、町の漁業者や漁協も厳しい状況を迎えていた。

坂井 伊智郎 大分県漁業協同組合 佐賀関支店 支店長

漁協、組合、仲買の代表で構成する「値立て委員会」での話し合いも魚価の引き上げに反映されることはなかった。「何とかこの状況を打破しなければ」と検討する中、漁協の職員が「漁協が魚を買って売りましょう」と提案。それが「関あじ・関さばのブランド化の始まり」と語るのは、大分県漁協佐賀関支店支店長の坂井伊智郎氏だ。

坂井氏によると「漁協が魚を買う」という行為は、仲買業務に進出すことでこれまでにない異例の方法だった。

経験のない販路開拓に挑む


大分県佐賀関沖の豊予海峡で、大分県漁協佐賀関支店の組合員が一本釣りでとった魚が「関あじ」、「関さば」。漁師は早朝、漁場へ向かい、伝統の一本釣りで一匹ずつ釣り上げる

前例や経験のない販売に着手した佐賀関漁協。競業となるはずの仲買4社も、経験の提供やルートの紹介などで協力を惜しまなかった。まずは巨大市場「東京」での流通を目指してキャンペーンを展開することを決定する。しかし、その会場探しは「苦労の連続」だった。さばを生で食べさせることをホテルなどの会場側は拒否。何件も交渉を試みたが会場が見つけられないでいた。

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