人間の生存も危うい? 地球規模のピンチをチャンスに変える

人類史上初めて地球の有限性を、身をもって体験している時代。世界経済はグリーンな経済モデル「グリーン金融」に大きく変化している。グローバルに展開する日本企業も、この金融モデルの枠を避けて通ることはできない。

ピンチはチャンスと言われるが、環境問題は地球規模の最大のピンチでありつつ、事業チャンスとしても注目される。

11月17日、モロッコで開催された気候変動枠組み条約締約国会議(COP22)では、「地球温暖化対策はすべての国の緊急の責務だ」とする「マラケシュ行動宣言」が発表された。

また2009年には、人類が安全に活動できる「Planetary Boundaries(地球の境界)」が発表され、すでに気候変動、窒素循環、生物多様性損失などは、限界を超えていると示された(図1)。

図1 地球の境界「Planetary Boundaries」

出典:Stockholm Resilience Centre資料より作成

温暖化対策なしではビジネスが成り立たない時代

これらの環境問題の解決に、企業は社会貢献、CSRの対象として取り組んできたが、今後はビジネスに大きく関わってくる。その一つは、「投資」の分野である。

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