「カレッジアイデンティティ」の醸成が市場拡大の近道

大学スポーツの活性化・産業化に向けて、どのような取り組みが必要なのか。スポーツ未来開拓会議中間報告の策定に関与したEY総合研究所の小川高志氏は、大学や地域のアイデンティティの採り込みが重要だと指摘する。

大学スポーツビジネスの潜在力

日本再興戦略2016(今年6月発表)では、名目GDP600兆円達成に向けた「官民戦略プロジェクト10」として、「スポーツの成長産業化」が盛り込まれるとともに、スポーツ市場を2012年の5.5兆円から2020年に10兆円、2025年には15兆円と、向こう10年間に3倍増を目指すとの目標値が示された。

この目標を達成するためには、(1)スタジアム・アリーナの改革、(2)スポーツ団体(リーグ、チーム)等コンテンツホルダーの経営力強化と新ビジネス創出、(3)他産業との融合による新市場創出、という3つの取り組みが必要となる(図参照)。

スポーツ産業活性化に向けた国の取り組み

出典:スポーツ庁・経済産業省「スポーツ未来開拓会議」資料

 

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