セカンドキャリアを見据えた構想~教育とスポーツの融合~

2007年に設立されたIPUこと環太平洋大学は、開学から10年に満たない新鋭校ながら、すでに数々のスポーツ競技において目覚ましい成果を挙げてきた。同大学の経営理念、教育理念とはいかなるものなのか。環太平洋大学の設置母体である学校法人創志学園の創立者の大橋博理事長にうかがった。

教育と体育の融合をめざして創られた大学

大学教育の中にスポーツを取り入れる “スポーツ教育”の理念を体現している大学のひとつが、環太平洋大学だ。同大学は、創立者・大橋博氏の強いポリシーに基づき、設立から9年間で数々のアスリートを育て、社会へ送り出してきた。

「本学は、“教育と体育の融合”ということでスタートしました。教育界にスポーツに積極的に取り組む良さを導入しようという考えです。体育会で大事にされていること、例えば、名前を呼ばれたら大きな声で返事をするとか、チームプレーを大切にするとかは、体育会で日常当たり前のことです。そのような人としての礼節も含め、小学校教育などに導入されれば、子どもたちは我慢や規律を学ぶことができ、今学校が荒れている問題も解決すると考えています」

現在、同大学では、1年生の約70%が体育系の部活に入部するという。学生の大半が体育会所属であることが、同校の明るくたくましい校風を形づくっている。「学生は、何をするにもみな機敏に動いて進行します。そこには、ひとつのルールに基づきスピードを上げて行動するという、スポーツ選手の特徴の一例が見られます。今は一般企業からも、体育会でがんばってきた学生が欲しいと言われることが増えています。スポーツ選手の特徴を持つ人材が、社会で求められているんです」

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