農業の未来を変えるマルシェ 生産者と消費者の対話の「場」

俳優業の傍ら、秋田県十文字町で20年以上米を作り続ける永島敏行氏。農業コンサルタントとして活動し、生産者と消費者をつなぐべく、東京都心でマルシェを運営する青空市場の代表も務める。

千葉県に生まれ、少年期には東京湾の干潟が育む豊かな魚介を食べて育った永島敏行氏。「“食”とは、その土地の文化を食べること。何を食べて育ったかは、その後の人間形成に大きな影響を与えると思います」と話す。戦後、高度経済成長を経て急激に発展した日本。東京にはモノがあふれ、お金さえあれば世界中の食材が手に入る時代となった。

一方でいま、食料自給率の低さが懸念され、農業や漁業が見直されるとともに、“地産地消”が叫ばれている。「地産地消と言っても、埋め立てた東京湾はもとには戻らないし、東京に畑を作るわけにもいかない。それでも“食べる”ことをやめることはできません。そこに、ビジネスチャンスがあるのではないかと考えています」

永島 敏行(俳優、青空市場 代表)

生産者と消費者の対話の「場」

「都会のど真ん中に、各地の郷土の食材を買って食べられる市場があれば、どんなに楽しいだろう」。そう考え、2004年に東京・銀座で開いた小さなマルシェが青空市場の始まりだった。

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